南米's diary

2016年9月〜2017年3月頭まで南米を旅する無職な二人の愉快な日記。

外国人美少女との出会いは突然に

Hola! 今日はチリ人の友達と初めて会ってきました。彼女とは日本にいるときにネットで出会い、それから今まで細々とやりとりを続けてきました。彼女は日本に留学していたこともあり、日本語を話すことができるので、ずっと日本語でやりとりをしていました。もし、スペイン語オンリーだったら私がどこかで挫折していたでしょう……。

突然の孤独感

友達との待ち合わせ場所はUniversidad de Chile駅のすぐそば(チリ大学の別校舎の銅像の前)です。夜に近づく時間帯(午後5時半ごろ)に一人で街へ出かけるのは初めてで、なんだか緊張しました。今までずっと二人で行動してきたので、外国で一人でいる時に感じる感覚を忘れていました。

周りを眺めていたら急に緊張して心細くなり、19歳のときの私(ヨーロッパ一人旅)はすごかったなと、過去の自分を心の中で褒める行為が突然始まりました。たとえば、今、私はここで一人で何か行動を起こすことができるだろうか、と。おそらくチリの中では珍しい日本人(と、国籍まで判別されているか定かではないですが)で、周りからの視線を感じながら臆することなく何か行動を起こせるだろうか、と。なんだか悪い方向に年を取ってしまったように感じて、一人で自分と向き合う時間もちゃんと取ったほうがいいな、と思いました。

チリ人友達と初対面

そんなことを考えているうちに、隣の赤ちゃん連れの女性がポケモンGOをやっているうちに、「遅れてごめんなさい!」と息を切らしながら日本語で私に声をかける人物が。友達の登場です。念願の初対面です。最初から日本語で話しかけてきてくれたので、ほっとしました。いい人ですね〜(しみじみ)。

はい、そうです。ここで言ってしまいますが、友達は最初から最後まで日本語で話してくれました! わからない単語が出てきた時はグーグルさんに聞いて解決していました。スペイン語があまり話せない私に対して日本語で話してくれて本当にいい人です。しかも上手です! びっくり!

初対面特有のあのぎこちなさがある会話をしながら歩いていたら、桃とお米らしき物が入っているチリ名物のジュースを屋台で買ってくれました。飲んで(食べて)みると……甘い!!!! 甘い!!!!! 甘い!!!!! でも、おいしい!!! 甘いけどおいしいです。でも、甘いです。甘い物大好きチリ人、恐るべし。

サンタ・ルシアの丘にのぼる

のろのろと歩きながら次は、サンタ・ルシアの丘に案内してくれました。恐らく、スペインでいうところの、あの丘に似ています。変なおじさんが案内してくれて、上までのぼったらスペインの街が一望できて(もちろん、サグラダ・ファミリアもばっちり見えました)、眺めがとても良いあの丘です。丘にのぼる途中、おばさんと美少女(推定11歳前後)がいて、目の保養になりました(丘をのぼる人に「紙に名前を書いて」と言っていました)。

そう、美少女。ここに美少女がいたのです。目を合わせて「Hola!」とあいさつをし、「なんて名前?」って聞かれたので「めぐみだよ」と言ったら「いい名前!」と言われ、うふふふふふふふふふふふふとなったのはここだけの秘密です。

うふふふふふ気分で頂上までのぼろうと思ったのですが、無理でした……。階段の傾斜が急で今にも崩れそうだし、足を滑らせそうなほどつるつるしていて、高所恐怖症の私は内心「の、のぼりたくないよぉ……」と思っていました。しかし、友達はどんどん進んでいくのではらをくくって私も着いていきました(のぼりの手すりはいっときも放せなかったです)。

高所恐怖症なんです

ようやく頂上に着くと、そこはサンティアゴの街並みを一望できる高さになっていて、とても開放感がありました。先日私たちが行ったコスタネラ・センターも見えました。

「山が見えるでしょ? チリ人は山が見える方向が東って覚えるの」

と、とても役立ちそうな豆知識も教えてもらいました。あいにくこの日は曇りだったので、そこまで山がはっきりと見えなかったのが少し残念でした。ちなみに、こんなところにまで犬がいました。

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もう少しこの場所を楽しみたいとは1ミリくらい思ったのですが、なによりここは狭くて高い!!!! 直径が3メートルくらいしかない場所なのです、ここは!!! 高くて狭いとか無理です!!!! ちゃんと手すりはあるけれど、そんなのものは高所恐怖症の者からしたら関係ない!! 手すりに恋人たちがつけたであろう鍵もあるけど、関係ない!!! 途中からはもう怖くて怖くて、「早くおりたいな……」と心の中で思っていました。

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平常心を装い、友達としばらくお話をして、ようやくおりることになったのですが、おりるのも怖いですよね……。もうここにのぼることはないだろう……と密かに思いました。

外国人美少女からの強烈な抱きつき

帰りに同じ場所であの美少女に出会い、「ばいばい〜」と言葉を交わしサンタ・ルシアの丘をあとにしようと、背を向けて歩き始めたら、「ちょっと待って!!」と呼び止められ、美少女がなにかしゃべっています。美少女とのやりとりは日本語で書いていますが、実際はすべてスペイン語です。簡単なスペイン語しか私はわかりません! 今、美少女が何を言っているのかはさっぱりです。

友達によるとどうやら、写真を一緒に撮りたいそうです。ふむふむ。こんな美少女と写真が撮れるだなんてこっちからお願いしたいくらいです。美少女の隣に並んで、キメ顏をつくる準備をしていたら、突然、ガバッと抱きつかれました。

「?!?!?!?!?!?!?!?!」

外国人美少女が私に抱きついてきた?!?!?!?!?!?!

もうびっくりしてキメ顔が引きつった笑顔に大変身です。ハグですらちゅうちょするのに、それを通り超した抱きつきをされて、もう心臓が口から飛び出る以外の選択肢がありません(内心は外国人美少女に抱きつかれてうふふふふふふふって感じです)。

とりあえず、その状態のままおばさんがカメラをパシャパシャやります。パシャパシャ、パシャパシャ、パシャパシャ、パシャパシャ、パシャパシャ、パシャパシャって一体何枚撮るんだ?! 確実に10枚以上はパシャパシャして、ようやくカメラの音は静かになりました。ちょっとだけ、ちょっとだけ悲しくなりました。人生で初のモテ期がカメラの音の終焉とともに、終わりを告げました。

確実に引きつった笑顔だっただろうなぁ……ごめんよ、美少女。写真の中の私はブスなんだよ……。なぜだか暗い気持ちになり、でも顔では笑顔をつくり美少女と別れました。ばいばい、美少女。永遠の別れを……。

あぁ、外国人美少女よ……

この出来事があったがために、この日の私の心の中の9割は「外国人美少女」という単語で占められてしまいました。他にもいろいろと書きたいことはあるのです。

たとえば、たまたま行った公園に人が多集まりしており、なんだろうと思ったらみんな「ポケモンGO」をやっていて、しかもリアルピカチュウもいたことや、友達の友達もそこにいて「日本人なのにポケモンGOをやっていないなんて信じられない!」と言われたことや(私は数時間で飽きました)、特に自己主張をしなかったら夕飯がアイスクリーム盛りになって、甘すぎてすべて食べられなかったことや、観光なら火山と湖があるビジャリカがおすすめだよと教えてもらったことや……もう本当にいろいろ書きたいことはあるのです。

うそです。もう書き尽くしました。うそです。書き尽くしていないけど、大丈夫です。あぁ、あの外国人美少女に想いを馳せ、今日のところは終わりにしましょう。アディオス!

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