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南米's diary

2016年9月〜2017年3月頭まで南米を旅する無職な二人の愉快な日記。

緊急搬送。まりあたん、突然の嘔吐下痢で苦しむ(上)

ボリビア_ラパス_病院

 Hola! 今日はまりあたんの緊急おなかいたたについて書きたいと思います。

宿の予約が取れていない?!

私たちが今、滞在している場所はボリビア・ラパスです。昨日の午前6時にウユニからラパスにバスで着きました。宿のチェックイン時間は午前11時半。チェックイン時間までバスターミナルで時間をつぶすには寒すぎたので、午前7時過ぎには宿へ向かうことにしました。

タクシーで揺られること約10分。タクシーのおじちゃんにぼったくられることなく、無事に宿に着きました。受付に人がいたので「予約した〇〇です」と伝えると、「予約はないよ」と言われました。え?! 予約がない? Booking.comで確かに予約したはずです。

予約番号も発行されているのでそれを見せるも、「予約はないよ」とのこと。泊まる宿がなければ大変なので、予約をその場で取り直すことになりました。「ドミトリーがあればドミトリーで。なければ二人部屋で(もともとは二人部屋の予約を取っていた)」と伝えると、すぐに部屋の確認をして予約が取れたようです。

「代金は二人で〇〇ボリビアーノ」と受付の人。え?! 二人で〇〇ボリビアーノ? 安くない? 本来のうん十分の一の代金です。もしかしたら、ドミトリーが取れたから安くなったのかと思いました。代金を払い、部屋に行ってみるとドミトリーではなく二人部屋でした。二人部屋であの料金?! 安すぎてびっくりです。多分、何かの間違いだとは思うのですがここは黙っておきましょう。

疲れ切っている二人は部屋で休んでから、少しだけホテルの外を歩いてみました。あいにく、私のおなかの調子があまりよくなかったのですぐに宿に戻って、また二人とも休みます。まりあたんは道端で買った袋に入った水を飲み、パンとお菓子を少しだけ食べ、私もパンを少しだけ食べました。その後は特に何をするでもなく、リラックスして疲れをとります。ちなみに、シャワーはちょうどよい熱さと水圧でまさに天国のようでした(ウユニの宿は熱すぎる温度と弱すぎる水圧だったので)。

日が変わる前には二人ともぐっすり寝て、明日に備えます。そうです。明日は、日本食堂・けんちゃんに行こうと二人で話していたからです。もう寝る前から楽しみで楽しみでわくわくです。

一人で苦しんでいたまりあたん

ふと、夜中に目が覚め辺りを見渡してみると、人が!!!!!!!!! やばい!!! 誰かそこに立っている!!!!! と、突然の侵入者がいたのかと思いきや、まりあたんでした。

「あれ? どうしたの?」

「死にそう。1時ごろ(現在4時ごろ)から嘔吐下痢が止まらない……」

え! 私がすやすやねむっている間にそんな大変なことが起こっていたとは……。ぐっすり眠りすぎてまったく気が付きませんでした。少し症状はおさまっているものの、いまだ嘔吐下痢は治らないようです。とりあえず、AUIの海外旅行保険担当に電話をしてみます。ラパスに提携している病院があれば日本語で案内してもらえるからです。

スカイプで慣れた手つきで電話をしてみると(以前、一度電話をしたことがあります)、ラパスには提携している病院はないものの、24時間対応している病院や通常の病院などを教えてもらいました。

そこに電話をしてみたのですが、「やっていない」と言われたり、つながらなかったり……。自分で調べた病院に電話をしてみたら「状態がよくわからないから、来てもらってもいい?」と言ってもらえ、そこに行くことにしました。

ちなみに、どこもかしこも英語が話せる人がおらず、スペイン語オンリーでした。私のスペイン語力では何を言っているのかさっぱりだったので、病人のまりあたんにほとんど手伝ってもらいました。ありがとう……!

早朝の病院には多くの人が

急いで宿の人にタクシーを手配してもらいその病院まで行ってみると、なんとやっていない……。受付のドアが閉まっています。「来て」と言ったのにどうやって中に入ればいいのかさっぱりです。病院に再び電話しようにも、ネットがつながっていない状態ではできません。タクシーの運転手に電話ができるか聞いてみたものの「できない」と。そして、「この病院はやっていないんだよ。あっちの病院ならやってるよ」と言い、隣にある病院に連れて行ってくれました。

その病院のおんぼろな扉付近に人が集まっています。医師に「お願いします。お願いします」とかけあっている人や、中に入りたそうな人、頭付近から血を流したおばあさんまで、こんなに早朝なのにたくさんの人がいます。

まりあたんが人混みをかき分けて医師に「嘔吐下痢で……」と伝えると、医師はとても渋い顔をしました。中に入れるか渋っているように感じられました。まりあたんが必死で病状を伝えると、その必死さが伝わったのか「中に入っていいよ」と。

病人にもかかわらず、すぐには中に入れてくれない対応。日本では考えられませんが、ここボリビアではそれが普通なのかなと……。

中に入ってみると、私はさらにショックを受けました。入り口すぐの部屋にはベッドが約8台あり、ほぼすべてのベッドが埋まっています。鼻から血を流してつらそうな人、さっきの頭から血を流しているおばあちゃん(まりあたんが聞き取ったところによると、若い男性に殴られたようです)、点滴をしながら寝ている人……さまざまな症状の人がいます。

まりあたんの治療がすぐに始まるかと思いきや、ひたすら待ち時間です。頭から血を流しているおばあちゃんでさえ待ち時間です。早朝だから医師がいないのはわかりますが、それでもうろうろしている医師らしき人は何人かいるのだから治療をすればいいのに……と。

人を救うためにこの人たちは医師になったのではないのか、と彼らの迅速でない動きに少しショックを受けました。しびれを切らし、近くにいた看護師らしき女性に話しかけてみたところ、ようやくまりあたんの治療が始まりました。

治療が始まったかと思いきや……

まず、まりあたんに症状を尋ねています。そして、名前、年齢、既婚かどうかなどを次々と尋ねます。あれ、治療じゃなくて個人情報を聞いているだけじゃん! しかも、二人の看護師がおのおの紙に書き込んでいます(一人でいいのに!)。

いろいろと聞き終わったあと、別の場所に私たちは連れて行かれます。そこはお会計をする場所でした。ここで215ボリビアーノを支払い、次に薬を買います。看護師が「ここで買って」と言った場所で買おうとしたら、なんと「その薬はない」と言われました。10種類の薬がすべてないとは……。

誰だかわからない通行人(?)のおじさんとおばさんによると、「病院の反対側の道の薬局で売っているよ」とのことで、一旦、病院を出て薬局へと向かいます。まりあたんは嘔吐下痢でとても苦しいのにここまで懸命に歩いて着いてきています。

急いで薬局へ向かうも、今の時刻は午前6時すぎ。どの薬局ももちろん開いていません。おじさんが「ここの薬局なら開いているかも」と言うので(多分、意訳です)、長い坂を上り着いていくと(ここでまりあたんは脱落です)……開いていない!

おじさんは「ベルを鳴らせば大丈夫」みたいなことを言い去っていきました。もちろん、ベルなどなく……。途方に暮れる私。ちなみに、おじさんは「この病院よりもクリニックのほうがいい治療を受けられるんだよ」としきりに言っていました。

ようやくできた点滴

薬局が開いていないので仕方なく病院へと戻ります。途中で脱落して道に座り込んでいたまりあたんを連れ、看護師に「薬局が開いていないから薬が買えなかったよ!」と言うと、「じゃあ、薬局が開いたら買ってね」と。薬局が開くまではおそらくあと1、2時間はあります。つらそうなまりあたん……。

1、2時間も放置だなんて……と思いきや、少し放置の末、看護師と医師がまりあたんの症状を再び尋ねにきました(ここでようやく医師の登場)。まりあたんは、必死で症状のつらさを訴えます。そのおかげなのか、病院にストックがある点滴をしてもらえることになりました。そして、血液検査もです!

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血管が出ないまりあたんいわく、「奥まで刺されて、ぎゅってされて痛かった」とのこと。点滴では、看護師が必死で血管を探すもまったく浮き出てきません。おそらく、10分以上は血管を探していたと思います。ぺちぺちたたいたり、つねってみたり、さすってみたり、いろいろした結果、少しだけ浮き出てきた血管に点滴の針を刺します。血液検査の時よりも痛そうな顔で「いたっ!」と言葉に出して言っていたので、かなり痛かったのだと思います。

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ともあれ、これでとりあえず一安心です。ベッドにさえ横にならせてもらえなかったまりあたんですが、点滴の時はさすがにベッドに移動させてもらえました。点滴されたからもう薬はいらないのかと思い、看護師に「この薬はすべて買ったほうがいいですか?」と尋ねると、「もちろん!」との答えが。午前8時すぎに外へ薬局を見に行くとようやく開いていました。病院に着いたのが午前6時前なので、ここまでくるのに約2時間です。よく耐えた、まりあたん。

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一気に小金持ちに

薬局に行き、買う薬の紙を渡すと、「1220」との数字を電卓で見せられ、「え?! 1220ボリビアーノ? たかっ!!!!」と驚愕しました。水が約4ボリビアーノ、長距離バスが100いかないボリビアーノの物価からすると驚きの高さです。そんな大金は持ち合わせていないので、「お金下ろしてくる!」と言い残し、急いでATMへと向かいます。下ろした金額は1400ボリビアーノ。大金中の大金です。これを用心深くバッグの中に隠し持ち、再び薬局へと向かいます。

おじさん! 1400ボリビアーノ持ってきたよ! と、大金を両手で持ち、おじさんに薬を用意してもらいます。用意してもらったものは、点滴の液、茶色い細長い瓶に入った小さい液、針っぽいもの、錠剤など、あぁこれは値段が高いはずだ! と納得の、というか日本の薬局には置いていないだろう(病院側で常備している)ものばかりでした。

大金をおじさんに渡すと、あれ? 120ボリビアーノしか引き抜きませんでした。どうやら私は小数点以下の数字を読んでしまい、一桁誤った金額を認識していたようです。私の1400ボリビアーノ……(お土産をたくさん買っても半分以上は確実に余る大金)。

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少し意気消沈して、でも薬たちが買えた喜びで再び急いで病院へと戻ります。扉をノックし「買ってきたよ!」と中の人に言うと、それだけ渡して私は中に入れてもらえません。そうです、なぜか途中から私は外で待機ということになったのです。周りには中にいる患者の付き添いらしき人が大量にいます。そうか。あなたたちも中に入れてもらえなかったのね……。なんだか悲しい気持ちになりました。

外で待機は寒い

外で約1時間待っていると、血液検査の結果を聞きに行かねば! と思い出したので、行動する私。検査を専門に行っている建物に行き、血液検査の結果を無事もらってきます。それを再びドアの中の人へ渡し、私は待機。寒い……。

ハトにエサをあげたり、水たまりに陣取っているハトの行動を観察してみたり、音楽を流して聴いてみたり、いろいろなことをして時を過ごしました。ドアの中からたびたび人が出てくるのですが、ある時出てきた看護師はおそらく私のことを呼んだのでしょう。周りにいた人が一斉に私のほうを指さしました。おっ、なんだ!

「これを買ってきて」とのこと。私は再び薬局へと猛ダッシュです! まりあたんの命がこの薬に懸かっているんだ! 一刻でも早く買わなければ! と自分を奮い立たせ、寒い中必死で歩みを進めます。今度の薬は21ボリビアーノで安めでした。これを持ち帰り、ドアの中の人に渡します。そして私は再び外で待機。もう外で待機するのもお手のもの。どうってことないやい!

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外で待機していると頻繁に救急車がやってきて人を中へと病人を入れるのですが、最初にやってきた救急車は病人を建物の中に入れたのに断れたらしく、再び救急車の中に戻っていきました。目をけがしていてとても痛ましい姿でした……。次にやってきた救急車では無事に中へ病人を収容することができ、ほっとしました。

さて、長くなってしまったので今回はここらへんで終わりにしたいと思います。次回、「まりあたんの容態はよくなるのか?! 新たな医師の登場(中)」に続く。

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