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南米's diary

2016年9月〜2017年3月頭まで南米を旅する無職な二人の愉快な日記。

まりあたんの容態はよくなるのか?! 新たな医師の登場(中)

ボリビア_ラパス_病院

 

en-chile.hatenablog.com

今回は、前回↑からの続きです。

頼りになりそうな医者登場

そんなこんなで、再び私が看護師から呼ばれました。中に入ってみると、「医師歴40年です」と肩書がつきそうな人がまりあたんのそばにいて、私に容態を伝えてきます。わからない単語はグーグル翻訳で見事に翻訳してもらいました。

もうまりあたんの容態は良いそうです。まりぽよ、よかったね。と思いきや、ここからさらに尿検査をするそうです。え! もういいんじゃないの! と驚きつつも、医師の言葉には従うしかありません。

私はここで初めてまりあたんに聞いたのですが、どうやらバクテリアがまりあたんを攻撃していたようです。まりあたんは昨日、袋に入った水を買って飲んでいたので、もしかしたらそれにバクテリアが入っていたのかもしれません。看護師にも「ボトルに入っている水を飲んでね」と言われたそうです。

ボリビアを訪れた人のブログにはよく「ボリビアでは水が袋に入っている!」と書かれていたので、そんなに危険なものではないと思っていました。ボトルの水に比べたら危険なのかもしれないですね。これからボリビアで水を買う人は要注意です。袋の水のほうが安いですが、自分が嘔吐下痢になって苦しむところを想像してみてください。ボトルの水を買いましょう。

尿届けの旅

さて、今度は私はまりあたんの尿を、さきほど血液検査の結果を聞きにいった建物に持って行きます。建物の中に入ると……並んでいる。しかも、列が動く気配はなし。どんだけかかるんだ……と絶望しながら列に並び、1ミリずつ動いていく列を眺めます。午前4時すぎに起き、軽いパンを少しだけ食べた私の体に、「立つ」という行為は少しきついようで椅子に座ってリラックスしていると、私が病人だと周りの人に間違えられました。

列が動いたので立とうとしたら、「あぁ! 座ってていいのよ!」と優しいおばさんに言われました。はははは。前に並んでいた人には「昨日、ボリビアに来て、今日病院だなんてかわいそう……」的なことを言われました。はははは。

ここはこのままにしておこう、と訂正せず苦笑いをしていると、看護師らしき人が「あなた尿を持っているの? こっちに来なさい」と私に言い、列をすっ飛ばして奥の部屋に入り、無事に尿を渡すことができました。何を言っているのかは1ミリたりともわかりませんでした。病気関係のスペイン語はわかりません……。

とりあえず、自分の任務は終えたのでまりあたんの元へと戻ります。外に追い払われることなく、ベッドの隣に腰をかけて、しばしの間、唇が真っ青のまりあたんと談笑します。私がいない間に、点滴はもう三つ目になったそうです。すごい……。私が日本でノロウィルスにかかったときは、点滴一つだけだったのに、三つとは。病院側がお金を稼ぎたいのか、それとも本当に三つの点滴が必要なほど深刻な症状なのか、定かではありません。

カルチャーショック

まりあたんのそばにいる間も、救急車から人が運ばれてきます。あぁ、顔が……という明らかに症状が重そうな人がやってきました。まりあたんによると、4階から落ちたらしいです。その後も人がまた運ばれてきました。その人はなぜか、テレビ局らしき人たちに撮影されていました。あんなに重体そうなのにカメラを近くに向けて、しかもマイクまで持っている人がいるとは、なんでもありなのだなと思いました。

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この部屋には、いろいろな症状の人がいたり、あるいは入ってきたりとせわしなく空気が動いています。最初に鼻血を出していた人は途中で輸血され始めいつの間にかどこかに消えました。頭から血を流したおばあちゃんは無事に手当をされたけれど、ずっと椅子に座っていて、なぜかいまだに帰れません。まりあたんの隣のベッドの人は牛乳を飲んでおなかを壊した人。救急車から運ばれてきた人たちは、明らかにけがが酷そうで見ているだけでつらくなります。

こんなにも病院はせわしなく動いているとは知りませんでした。ここは日本ではなく、ボリビアだからということもあるかもしれませんが、多くの人がさまざまな症状で病院を訪れるも、迅速な手当が受けられるとは限らない。多くの血、傷ついた人の顔、体を見て、カルチャーショックを受けました。

日本食堂・けんちゃん

午後1時近くになりそろそろおなかの空き具合も限界だったので、私は腹ごしらえをするために病院から抜け出します。ちょうどまりあたんの最後の点滴も始まり、今までの点滴の終わり具合を考慮に入れると約2時間はかかりそうだったので、抜け出すにはよいタイミングでした。

「けんちゃんに行ってくれば?」

とまりあたん。そうです。今日は本当は二人でラパスにある日本食堂・けんちゃんに行く予定だったのです。まりあたんは自分が行けないにもかかわらず、私に行っていいよと勧めてくる優しさ……。泣きました。でも、けんちゃんには二人で行くのです! 決して一人で抜け駆けして行くことなどできません! 外に出て、坂を下りご飯屋さんを探します。うーん、ないなぁ。やっぱり、けんちゃん行くかな! ひっひっひっ。

へい! タクシー! と華麗にタクシーを拾い、けんちゃんまで乗せていってもらいます。揺られること約10分。ラパスの街中にひっそりとたたずんでいるけんちゃんを発見です。日本食だー!

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2階に上がり、お店の中に入ります。お、意外と広い店内です。どうやらお座敷もあるようです。私はとりあえず、一番奥まで行き空いている席に座りました。店員に「セニョーラ! メニューはありますか?」と聞くと(スペイン語)、「ちょっと待って!」と日本語で返ってきました。おぉ、びっくりした。

ちょっと待ち、メニューをもらい眺めてみると、中華から和食まで多くの日本食があります。どれも食べたい……でも、私はカツ丼を食べると昨日から心に決めていたのです。メニューを一通り眺めてみたあと、すぐさまカツ丼と水を注文しました。この店は富裕層向けだなぁとか、あの人は日本人っぽなぁとか、隣から「ハポネス」(日本人)という単語がたくさん聞こえてくるなぁとか、売り上げは良さそうだなぁとか、いろいろなことを考えていたら、ついにカツ丼がやってきました!

お味はおいしい……かも!

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念願のカツ丼です。一口食べてみると……おぉ! 日本で食べる超絶おいしいカツ丼には及びませんが、久しぶりの日本食でカツ丼を食べることができて、私はもう天にも昇るほどの幸せを感じました。残念な点といえば、カツ丼の汁が多すぎてご飯がひたひたになっていたことです。そのせいで味が濃いです。加えて、お肉が少しだけ焼き足らずまだほんのり赤い部分があったので、まりあたんの件で慎重になっている私はそこをぺいっと残しました。

誰かのブログに「日本食から遠ざかっている人向け(日本で食べる食事のクオリティには少し及ばない)」と書いてありましたが、その通りだと思いました。1週間の海外旅行で食べにいくお店ではなく、何カ月も海外に滞在している人向けだなと(カツ丼しか食べていないのに偉そうな私)。


カツ丼がきても、隣のテーブルに飲み物が運ばれてきても私のところに水がやってこなかったので、店員に催促してようやく持ってきてもらうことができました。安心安全でおいしいvitalのペットボトルの水です。グラスもなにもなく、ペットボトルだけを机の上に置かれました(そういう感じなのか?)。

ほぼ完食をし、まりあたんの元へ戻るため早々にお会計です。カツ丼が確か56ボリビアーノくらいで(地元のお店のそれなりに満足できるランチが10ボリビアーノくらいなので、それに比べると破格の値段です)、水が十数ボリビアーノくらいでした。水、たかっ!!! 外で買えば5ボリビアーノくらいだよ! 高すぎにもほどがある。庶民の私が来る場所ではなかった……(まりあたんと一緒にもう一度行くと思うけど)。

帰りにちらっと周囲を見渡したら、入り口付近に本棚があることに気がつき、そこになんと本田さんが表紙のNumberが置いてありました。この号です。『この4年間は間違っていたのか。』http://number.bunshun.jp/articles/-/821144 他にも日本の雑誌や本が置いてあったような気がします(本田さんに気を取られ、他に目がいかなかった)。

帰りも華麗にタクシーを拾い(両手には、道端で買ったまりあたんへのお土産の水3本を抱え)、病院へと戻っていきます。

次回、「まりあたんは無事に家に帰れるのか?! まさかの点滴地獄(下)」に続く。

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