南米's diary

2016年9月〜2017年3月頭まで南米を旅する無職な二人の愉快な日記。

料理イベント「Espacio Food & Service」に行ってきたよ in チリ

昨日(9月29日)は、Espacio Riesco(日本の幕張メッセのような場所)で開催されていた料理イベント「Espacio Food & Service」(eFoodService)に行ってきました。eFoodServiceは2011年から開催されている企業向けのイベントです。ウェブサイトの説明によると、このイベントは料理産業において最も重要であり、ラテンアメリカの国々と交流できる場所だそうです。こういったフェスが開催されることはまったく知らなかったのですが、チリ人の友達が教えてくれて私たちも彼女と一緒に行くことにしました。

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行きは友達の母親が車で送ってくれました。ありがたや。Universida de Chileから会場までは車で約40分なのですが、道が渋滞していたため、1時間強かかりました。その間、生暖かい車内の温度が眠気を誘い、私はぐっすり寝てしまいました。起きたら周りが山に囲まれた場所に着いていて、タイムスリップしたような感覚に陥りました。

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いざ、会場の中へ

車から降り、友達に案内され会場の中へ入っていくと、それなりに多くの人がいました。事前にウェブサイトで自分の名前や所属企業名などを登録し発行されたQRコードを入場口で見せて、パスをもらい無事に入場することができました。事前登録をしていないと、入場するのに料金を取られるみたいです。

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(上記写真の左から3本目は日本の国旗です)

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会場の中を進んでいくと、いろいろな企業(料理)のブースがあります。入り口に近いところに日本のブースを発見しました。日本酒、お寿司、ラーメン、 日本貿易振興機構ジェトロ)、霧島茶などです。日本酒は北海道・旭川のもので、甘くて飲みやすかったそうです(私は飲みませんでした)。

お寿司ブースではなぜかポップコーンの試食をやっていました。確か、アメリカで作っているか、売っているかで(うろ覚え)、カレー味、抹茶味、のり味の3種類がありました。一番おいしかったのは抹茶味でした。抹茶に加えてキャラメルのコーディングもされていたので、よりいっそうおいしく感じられたのかもしれません。

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ラーメンブースではラーメンの試食ができました。なんと生麺です。おいしい……。決して、チリに居て、日本食をあまり食べていないからおいしく感じられたのではありません。これは日本で食べてもおいしいラーメンに分類されるものでしょう、多分。

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次のブースではなんとお茶が置いてありました。チリには日本のお茶がなく、「日本のお茶が飲みたい……」と思っていた私は感激しました。しかし、見たことのないお茶です。霧島茶……? そのブースにいた日本人の方に教えてもらったところ、霧島茶とは鹿児島県のお茶らしいです。初めて知りました。

チリへの進出をもくろむ霧島茶。シリコンバレーには伊藤園お〜いお茶が進出しましたが、そのチリバージョンとなるのでしょうか。試飲した霧島茶は日本で飲む他のお茶よりもおいしかったので、きっとチリ人にも受け入れられるはず……(甘いもの大好きチリ人だから味覚が心配ですが)!

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メイン会場へ。試食品を食べ尽くす

日本のブースが並んでいたところはメイン会場に行くまでの通路でした。いよいよ、メイン会場に入ってみると……広い! おいしそうな料理を提供しているブースがたくさんあります。ソフトクリームなどの甘いものからエンパナーダ風の調理パンまで、さまざまな種類のブースが目に飛び込んできました。中には調理器具の展示をしているブースもあります。

とりあえず、一つひとつブースを見て回ることにしました。どのブースも本当においしそうな料理を提供しています。食べて食べて食べまくる私たち。というか、来場者も食べて食べて食べまくっています。料理イベントだから当たり前といえば当たり前の光景だとは思いますが。

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途中で日本人がからあげを揚げているブースを発見しました。揚げたてのからあげが食べられる! やばい! 食べたい! 日本のからあげがチリで食べられる日が来るとは……(涙)。待っている間、ブースの周りにはどんどん人が集まってきます。からあげが揚がるとさらに人が多くなってきました。やはり、われわれは日本人(プラス控えめのチリ人一人)なので、人混みに負けてからあげが乗せられたお皿に手を伸ばすことができません。

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長い間待っていたのに、からあげ食べられないのかな……と落ち込んでいると、からあげを揚げていた日本の方が私たちにわざわざからあげを持ってきてくれました。歓喜です。日本人に生まれてよかったと初めて思いました。揚げたてのからあげはとてもおいしかったです。揚げたものは冷凍だったけど、それを感じさせないほど本当においしかったです。冷凍でこのレベルが提供できるとは…‥ぐぬぬ、すごいぞ、と唸りました。

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その後も本当にいろいろな物(チーズやチョコ、ジュース、ワインなど)を食べたり飲んだりしたのですが、このカップケーキを見てください。これが無料で配られていたのです。配布場所はもう行列です。私の番になったら、自分が欲しかったものと違うカップケーキを渡されそうになったので、「ese」(それ)と言い、欲しかったチョコのカップケーキを無事ゲットできました。皆おのおの違うものをもらいました。どれも、おいしそうーーーー。実際に食べてみると…‥おいしい!! でも甘い! でもおいしい! でも甘い! 幸せふふふ。

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助手・まりあたん

最後にお酒ブースを回っていると、アクロバティックな技を披露しつつお酒を作っている人に出くわしました。3人で見入っていると、まりあたんが彼に呼ばれました。「ちょっと手伝ってくれない?」と。ぐぬぬ。3人のうちで一番華があるまりあたんを選ぶとは……ぐぬぬ

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観衆に見守られ彼のお手伝いをするまりあたん。私がいる位置からでは手元がよく見えないけれど、頑張っているオーラが伝わってきます。戸惑いつつも頑張っている、まるで生まれたての赤子のようなまりあたんの姿を動画に撮りましたので、ぜひご覧ください。

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約3時間みっちり料理を食べ続けて満足した私たちはそろそろ帰ることに。帰りはまりあたんと私の2人で自力で帰ります。バスと電車を使うのですが、バス……。チリのバス……。の、乗り方がわからないし、降り方もわからない。

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とりあえず、チリ人の友達に教えてもらいましたが不安でいっぱい。そんな私たちを見かねてか、彼女がバス停に居たチリ人に「この子たちは◯◯駅まで行くのですが、降りるときになったら合図してもらってもいいですか?」と頼んでくれました。神様や……。

チリで初めてバスに乗ります。このbip!カードとともに。これがないとバスに乗れないので、ない人はUniversidad de Chile駅にある機械、あるいは窓口で買いましょう! これがあれば電車に乗るときもチケットをわざわざ買わなくてよいので便利です(日本のSuicaPasmoにあたります)。

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バスに乗り込むと、2種類の席があります。半分から前は進行方向と逆方向を向いている席で、半分から後ろは通常の向きの席です。すべてのバスがこうなっているのかはわかりませんが、このバスの席はそのようになっていました。バスにゆらゆらと揺られていると、時々乗客が降りるのですが、降りるタイミングがまったくわかりません。

運転手が「次は〇〇〜」とか一切言わないのです。それなのに、皆、自分の降りたい場所で降りることができている……。すごくないですか。どうなっているのか、よく仕組みがわかりません。私たちは、彼女が頼んでくれた人たちのおかげで無事、駅で降りることができました。ありがたや。そして、家にも無事、帰ることができ、今回の料理イベント遠征は終わりを告げました。

ちなみに、今回の写真にぶれぶれなものが多いのはお許しを……。それでは、アディオス!

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