南米's diary

2016年9月〜2017年3月頭まで南米を旅する無職な二人の愉快な日記。

チリ・新市街にある巨大ショッピングセンターで日本を感じる

さて、昨日は無事に新市街に行くことができました。今回は近代化が進んでいるチリの新市街について書いていきたいと思います。

私たちが今住んでいるアパートは落書きがされている塀が至る所にある、あまり治安のよくない旧市街にあります。新市街へは、徒歩約15分の最寄り駅(Universidad de Chile駅)から電車で約11分で行けます。

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上記の写真は最寄駅周辺です。この辺りまで来ると少し栄えているのがおわかりいただけますでしょうか。道もしっかり舗装されて、お店も多く、人通りも多いです。ちなみに、奥にあるチリの国旗は巨大です。写真だと伝わりづらいかもしれませんが、驚くほど巨大です。

メビーは悪い子

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電車に乗るべく地下鉄へと続く階段をずんずん歩きます。途中で絆創膏を売っているおばちゃんがいました。「滅多に使わないけれど、あると便利、絆創膏」ですね。誰も買っていませんでしたが……。

私たちもおばちゃんをスルーして切符を買おうと機械の前に仁王立ちしたところで、この機械には現金を入れるスペースがないと気が付きました。もしかして、クレジットカード限定なのか、と機械をじろじろ見回すと上に「Banco」(銀行)と書かれた文字を発見しました。なぁんだ、これはATMなのね。

気を取り直して周囲を見渡すと、切符を買う窓口がありました。窓に書かれた値段はメトロ1回券が大人1人で六百うん十ペソ(約100円)でした。学生だとさらに安く二百うん十ペソでした。私は一応大学生なので、国際学生証を持っていれば学生料金で買えたかも……と思い、メビー(ドビー)は悪い子! メビーは悪い子! と、その場で床にどんどん頭を打ちつけて、国際学生証を作らなかった自分を罰しました。

いよいよ電車へ乗る

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自分への罰も終わったところで、無事に切符を買い電車に乗ります。想像以上にきれいな乗り場でテンションが上がりました。壁に変な絵も描かれていて素敵ですね。うれしいことに変な絵を堪能する暇もなくすぐさま電車が来ました。いざ、新市街へ!

目的の巨大ショッピングセンター(「コスタネラ・センター」というらしいです。教えてもらいました)の最寄駅は、「Tobalaba」(トバラバ)です。このTobalabaが意外とくせ者で、流暢に言おうとするとなかなか言えません。トラバ……、トラバ……バ、トバララ……言えない! これを1回で言えた人はすごいです。チリ土産の砂を差し上げますので自己申告してください。

電車の中でTobalabaと格闘していると、あっという間に時は過ぎ、Tobalaba駅に着きました。そこから少し歩いて地下鉄から出ると目の前には……どーーーーーーーん。

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目的のショッピングセンターが見えます! 今にも天に向かって発信しそうな、あのロッケットの先端みたいな物体がショッピングセンターです。すごくわかりやすいですね。これで道に迷わずスラスラと行けます。

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辺りを見渡すと、開発が進みつつあることがすぐにわかります。舗装された道と新しく建てられたビルの数々、その半面、むき出しの土があり、これから着手されるのだろうと開発の余地をうかがわせます。どんどん発展していく新市街とまだまだ発展途上……とすらいえない地域を残す旧市街。取り残される旧市街はどうなっていくのか、部外者である私が不安になってきます。

日本のショッピングセンターと見まごう内部

そんなことを考えながら歩いているとショッピングセンターに到着しました。入り口部分にはサムスンデジタルサイネージがあったり、エスカレーター部分には大きな垂れ幕が下がっていたりと、サムスンの広告力がハンパないです。チリにまで進出しているとはやりおる。

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とりあえずうろうろと歩いていてみたのですが、日本と同等かそれ以上にきれいで、さらに多くのブランドショップが入っていて(100以上あるかもしれません)驚きました。マンゴーやなんとかバナナといったブランド名のお店もあり、ネーミングセンスにも脱帽です。

みんな無職

ひたすら歩いてショッピングを楽しんだあとは、フードコートに行き昼食を……と思ったのですが、人が多い! 床の許容体重を超えそうな人の多さ。

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平日ですよ、今日は平日。それなのにこんなに多いのは何事か! みんな無職か! そうか! 無職か! 街中にも、大学生でもビジネスマンでもなさそうな人たちが大勢いて、この人たちはなんなのだろう、平日なのにうじゃうじゃいすぎ! と思っていたのですが、きっとみんな私たちと同じ無職なのですね! なんだかすっきり♪

フードコートには「肉! ポテト! 肉! ポテト!」のような高カロリーな食べ物が比較的多く、

まりあたん「高カロリーなもの嫌だよーーーー」(じたばた)

とのことなので、まりあたんのために私は千里の道を歩きました。頑張った。フードコートを抜け、たどり着いた先にお寿司屋・寿し花を見つけたのでそこに入ることにしました。やはり、お米が恋しいのです。このお店には、にぎり寿司だけでなく、丼ぶりやカレーライス、お蕎麦、焼きそば、天ぷらなどいろいろな日本食があり、もうお寿司屋じゃなくて日本食屋にすればいいのにと思ったのはここだけの秘密です。メニューの中でちらし寿司が私たちに食べてほしそうにぴかりと光っていたので、二人ともそれを頼み食すことにしました。

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実際に出てきたちらし寿司は、メニューに載っていたものより少しこぶりだけど、見た目はいい感じ! ぱくり。もぐもぐ。おいしい! シドニーのお寿司ほどではないですが、普通に食べられるレベルでおいしいです。

チリの映画館で『バケモノの子』を発見

さて、ここで問題です。ちらし寿司を食べ終えた二人が向かった先はどこでしょう?

どんどんどんどんどんどんどんどんつるつる〜〜〜〜〜〜!

正解は……トイレです! まあ、人間ですから行きますよね、トイレ。トイレですっきりしたあとは、映画館に行きました。f:id:en_chile:20160914071834j:plain

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まずい三度の飯より映画が好きな私はテンション上がりまくりです(おいしい三度の飯は映画よりも好きです)。チリでホドちゃん(アレハンドロ・ホドロフスキー氏)の新作が公開されたら100回観るんだ……! おっと、個人的な趣味を挟んでしまって大変申し訳ございません。話を元に戻しますと、ぬお?! 『バケモノの子』が!!!

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感動的な場面で(覚えていない)号泣して鼻水ずーずー流したかったけど、隣に友達がいたから我慢したあの『バケモノの子』が! チリでのタイトルは『EL NIÑO Y LA BESTIA』、直訳すると『子供とバケモノ』ですかね。子供とバケモノってなんのひねりもないそのまんますぎるタイトル!!

映画館でテンションが上がったあとは、(確か)1階にあるサッカーの試合ができそうな巨大スーパーで食料を少し買い(キッコーマンのしょうゆがありました!)、無事、家に帰り着きました。疲れた……。ビルが広すぎて回るのに、生きるのに疲れました……。で、では、アディオス……。

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