南米's diary

2016年9月〜2017年3月頭まで南米を旅する無職な二人の愉快な日記。

チリ独立記念日に開催されるフォンダに行ってきたよ Part 1

Hola! 17、18日とフォンダ(ラマダ)に行ってきました! フォンダとはチリの独立記念日である18日付近に開催されるお祭りです。独立記念日に開催されるフォンダはチリで一番の盛り上がりを見せるようです。フォンダは1カ所だけでなく、チリのさまざまな地域で開催されます。私の友達は普段はサンティアゴにいるのですが、数日前から地元に帰り、そこでフォンダに参加するらしいです。チリ全土を挙げてのお祭りとは一体どのようなものなのでしょうか。今回は、フォンダ初参加リポートをお届けしたいと思います。

Parque O`higginsに、いざ出陣

私たちが住んでいるところはサンティアゴで大人気のフォンダが開催されるParque O`higgins(O`higgins公園)に近いと友達に教えてもらったので、17、18日はそこへ行くことにしました。他にも、Parque Araucano(Araucano公園)はそこよりもきれいかも! と教えてもらいましたが、Parque O`higginsよりは少しだけ遠く、さらに私の体調があまり優れなかったことも考慮して近場に決めました。

17日は徒歩で約45分かけ、18日は電車で約20分かけて行きました。Parque O`higginsまで徒歩で行く道のりはひたすらまっすぐ行って途中で曲がってひたすらまっすぐ行けばいいので、特に道には迷わなかったのでよかったです。Parque O`higginsに近づくにつれ、道に出店が増え、店主が大声で何か叫んでいます(おそらく、「肉〜肉〜! おいしいよ〜! 安いよ〜!」とかでしょう)。確かに、おいしそう……一つ買おうかな、じゅるり……おっといけない、ここで食べ物を買ったら会場で食べられなくなる! 我慢、我慢。

ちなみに、まりあたんはゼニガメの帽子を買っていました。嬉しそうですね。

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肉、肉、肉、肉、肉

自分の食欲に打ち勝ち出店をすり抜けると、ようやく門らしきものが見えてきました。門のサイドに灰色の小さなプレハブみたいなものがあり、まりあたんが「トイレ?」と声を発したので「あぁ、トイレか!」と納得したのですが、よく見たら入場チケットを売っている人が居る場所でした。二人ともおっちょこちょいでかわいいですね。

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入場料は1人3000ペソ(約450円)です。チケットを買い、警備員にカバンの中をチェックされたのちに、会場の中へと歩みを進めます。中にはいろいろな出店があります。飲食物はもちろん、今回のフォンダのTシャツや、お菓子、子供の遊び道具まで売っています。もう、なんでもありですね! だって、国を挙げてのお祭りだもの!

会場の中心部へ行くにつれて、食事系の出店が多くなってきます。肉、肉、肉、肉、肉が多い!! しかも、大きい! これを一人で食べるの? と思わず二度見、三度見、四度見するサイズです。串に刺してあるお肉のことはアンティクーチョと呼ぶらしいです。どこもかしこも、アンティクーチョばかりで、いかにチリ人がお肉好きかわかりますね。(以下、お肉の写真が続きます。空腹の人はこれを見ておなかを満たしてください)

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お肉の他にも、エンパナーダ(パン生地で具材を包んだもの)やポテトや、カロリーが高そうなポテトとお肉の組み合わせのプレートなどがありました。チリ人大好きな甘いものももちろんあります。

チョコチュロス(?)にパイナップルアイス

歩いていたらチョコ入りチュロスチュロスの中心部を空洞にさせてそこにソースを入れる)の出店を見かけ、すぐさま猛ダッシュ。時速100キロくらいは出ていたはずです。るんるん気分で列に並び、途中で暇を持て余し、動画を撮っていたらチュロスを作っていたおじさんがピースをしてくれ、さらにるんるん気分になったところでようやく、チュロスにありつけました。やったー! チョコチュロス! まりあたんがまず一口食べます。

まりあたん、無言です。

あれ? 「おいしい!」の一言がないぞ。それどころか、変な顔をしているぞ。どうしたんだろうと不安に思いながら、私も一口食べてみると……なんとチョコではなくて、キャラメル味チュロスでした! 厳密に言うと、チョコとキャラメルが1対4くらいで混ざったようなソースです。

そういえば先日、チリ人の友達が「このキャラメルのようなソースが好きなの〜! よく食べるの!」と言っていたことを思い出しました。チリ人は好きなのね、こういうの……。決してまずくはなかったです。本当です。でも、チョコのほうがもっとおいしいのに……と思う心は止められませんでした。くっ。

さて、気を取り直して今度はおいしいパイナップルアイスをご紹介します。こちらは、パイナップルを器としてそこにアイスがドカドカと入っている、まさに正真正銘のパイナップルアイスです。

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このアイスはトルコ風アイスっぽくて想像以上においしかったです。さらにアイスの下にはおいしいパイナップルも入っていて、満足度の高い一品となっています。量は言うまでもなく多いのですが、周りを見渡してみると、皆、この量を一人で食べています。恐るべし、チリ人の食欲。

このパイナップルアイスではチョコソースにありつけたのですが、ソースのかけ方が雑! ソースの容器をひと押しして、べちっと出して、それで終わりです。しかも、カウンターの中でカップルらしき男女がいちゃついていたので(キスをしていた)、心の中で、必ず幸せになる呪いをかけておきました。くっ。

カメラマン・めぐみん

今回のお祭りでは一眼レフで写真を撮りまくりました。近場の人混みから、ステージ上で演奏しているチリの音楽グループまでばっちり撮れました。さすが、一眼レフ(望遠レンズ装備)。

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カメラを持ってうろうろしていると陽気なおじさんがポーズをしてきたので、パシャりと撮って、親指を立てて「ぐ〜〜!」の合図を送りました。おじさんらも「ぐ〜〜!」と返してくれて、会話はないけど心がつながった瞬間でした。ノリのよい人たちで楽しいですね。

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途中、二人でただ歩いていただけなのに、「一緒に写真撮ってもいい?」とお母さんとお父さんと息子から構成される家族に声をかけられる事案が発生しました。まずお母さんを真ん中にして一緒に写真を撮り、次に息子を真ん中にして写真を撮り……これは一体なんだったのだろう……。日本人が珍しかったのかな。

さらに、ブラジルから来たおじさん(お兄さん?)にもいきなり声をかけられました。「君たちはポケモンのスタッフなの?」と。なんじゃそりゃ! まりあたんがゼニガメの帽子をかぶって、バッグにもチリで買ったポケモンの缶バッチをつけているからなのか……? 質問の意味がよくわかりませんでしたが、「違いますよ〜。日本から来たただの人ですよ〜。凡人ですよ〜」と答えました。そのまま別れるのは名残惜しかったので、まりあたんとの写真を撮ってあげました。すごい笑顔ですね。

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まりあたんは、さらにいろいろな人から声をかけられ、それを見ていたおばさんから「あなたは有名人なの?」と聞かれる事案が発生。もう嫉妬しか覚えませんね!!!!ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ。

なぜ、めぐたんは人気者になれないのか、ここからどばーーーーと10万字くらいの分析リポートを載せたいのですが、それはまたの機会にとっておきましょう。次回、「チリ独立記念日に開催されるフォンダに行ってきたよ Part 2」に続く!