アタカマ発。四駆でウユニ塩湖まで激走ツアー3日目
Hola! さて3日目の朝になりました。2泊3日の旅もいよいよ最終日です。
初・ウユニ塩湖
朝4時半に集合なのに私たちとドビー以外は少し遅れ気味。まったく時間にルーズなやつらだぜ! のろのろとやってくる仲間たちの荷物を四駆に積み上げ、5時前に宿を出発しました。車に揺られること数十分……。辺りが白い?! わー! ようやくウユニ塩湖だ! 初めまして、ウユニ塩湖さん。Me llamo Megumi. Soy Japon. とあいさつをし、ウユニ塩湖の地に大きな一歩を踏み出します。(下記写真は日が昇ったあとです)
今の時期は日本人が大好きな鏡張りができる雨季ではなく、乾季なので地面は硬い塩となっています。雪のように真っ白なウユニ塩湖もよきですね。っと、こんなところで時間をくってはいけません。私たちは日の出を見るために朝早くからやってきたのです。
近くに大きな岩場があり、そこのてっぺんから日の出を見るのが通例らしいです。入り口でエントランス料を払い、岩場のてっぺんを目指してずんずん歩きます。はぁ、はぁ、はぁ……。空気が薄いので息切れが激しいです。
まるで、ランニングでもしたあとのように息が切れます。ちょっと休憩。でも、早く行かなければ。日が昇ってしまいます。息を整えスピードを上げ、さらにずんずんずんずんずんずんのぼっていきます。ゆっくりのぼっているまりあたんは置いていきます。
ここは戦場なのです。情けのかけあいなど必要ありません。信じられるのは己のみ。己の足のみです。一心不乱にてっぺんを目指して歩みを進めていくと、ついに!!!! きました!!! てっぺんです! あぁ、日が……朝日が目の前に。
朝日をこの目でしかと見た達成感で、私はもうふにゃふにゃの抜け殻になりました。ふにゃふにゃ〜。ふにゃふにゃしていると、犬とたわむれているまりあたんに気がつきました。あら、こんなところにまで犬が!! もうどこにでもいるのですね。犬も朝日を見て感動したようで凛々しい顔をしていました。日がだいぶ昇ったところで来た道を戻り、朝食を食べにいきます。
最後の朝食
片道15分くらいの道のりです。すいすいす〜いと降り、ドビーに「朝食は? 朝食は?(ぐぅ〜)」と聞くと、これから準備するそうです。ドビーが朝食を準備している間、ウユニ塩湖をふらふらと歩いてみました。どこまで歩いても真っ白で、下は塩の模様ができていてきれいです。寝っ転がることも、ドラえもんを下に置くこともできます。鏡張りだと勇気がないとできない(塩まみれになるから)、乾季の特権ですね。
歩いて時間をつぶして、ついに朝食の準備が整いました。誰よりも先に私たちは食べ物(シリアルとおいしいパン)に飛びつきました。今回の食事もまたとてもおいしく、大満足です。寒さに震えながらの食事でしたが、この寒さともきっと今日でおさらばです。そうとわかれば、少し名残惜しいような気持ちになりますね。
ウユニ塩湖のどこかで写真ざんまい
さて、朝食を食べ、ウユニ塩湖を車で突き抜けます。この塩湖は一体どこまで続いているのだろうと思うほど、進めど進めど同じ景色。数十分行ったところで車を止め、「ここで思う存分、写真を撮っていいよ!」とドビー。外国人4人組は仲良く写真を撮る。まりあたんは寒くて乗り気でない。私は一人で写真を撮る(たまにドビーが「撮ってあげるよ!」と優しく声をかけてくれました)。
最初こそ、テンションが上がりパシャパシャ撮っていた写真ですが、30分くらいすると、もういいかなと思い始めるのです。写真を撮ることをやめ、太陽の光、まぶしいぜ! と思いながら、塩湖に寝っ転がってみたり、ドラえもんに話しかけてみたり、塩をせっせと集めてみたりしたのですが、それでも4人組は写真を撮ることをやめません。
彼らは一体いつまで写真を撮り続けているのだろう? 永遠に? と思うほど、ずーーーーーーっと撮り続けています。撮っているのはトリック写真です。たまにドビーに手伝ってもらいながら、本当に延々と撮り続けています。途中でドビーも「もう飽きちまったぜ!」とでも言いたげな表情で地面に座り込みました。
おそらく1時間以上はたったでしょう。ようやく4人組は写真を撮ることをやめ、次の場所へと移動することができました。調子よくウユニ塩湖を進んでいると、ドビーが車を突然止めました。なんだ? またパンクか? と思いきや、タイヤの不具合だったようです。ここで少し足止めをくらいます。
外に降りて手持ち無沙汰にしていると、お姉さん的存在の仲間が「トリック写真を撮ろうか?」と声をかけてきました。や、優しい……。りんごの上に乗っているトリック写真と、私がまりあたんを踏んづけようとしているトリック写真です。
お姉さんにカメラを渡したときにピントの設定を無限にしたので(軽押ししてピントを合わせるんだよ、ととっさに英語で言うことができず、苦肉の策としてワンタッチでシャッターを切れる設定にしたのです)、りんごがぼやけてしまい、なんとも微妙な写真になってしまいました。踏んづけようとしている写真のほうはよく撮れていました。お姉さんありがとう!
さようなら、ドラえもん
タイヤの不具合も直り、次の場所へと向かいます。ここには建物と国旗とオブジェがありました。建物の中では、少しのお菓子とお土産が売っており、トイレも併設されていました。外には数多くの国旗が置いてあったのですが、日本の国旗を見つけることはできませんでした。日本の国旗がないのは少し悔しかったので代わりにドラえもんを置きました。
ちゃんと中の人に置いていいか聞いて、承諾を得たので大丈夫です。ここでドラえもんとはお別れです。チリ・サンティアゴにいたときにある人から誕生日プレゼントとして送られてきたドラえもんですが、個人的な事情があり、ここに置いてさようならをすることにしました。このブログを見てウユニ塩湖に行く人は、ぜひ日本の国旗を持って行き、ドラえもんの上に設置してください。それだけが私の最後の願いです、うぅ……。
元気のない4人組
ドラえもんに泣く泣く別れをつげたところで、次に向かった場所は、ウユニ塩湖を抜けた先にある小さな休憩地点のような場所です。ここにはお土産もたくさん売っていました。もしかしたら、2泊3日のウユニツアーの人たちのためにつくられた場所かもしれません。お土産を少しだけ見て、私は塩を買い、お昼を食べる場所へと向かいました。
何かのお肉(フラミンゴの肉?)と野菜が出てきて、ここでも私たち二人はばくばく食べたのですが、ふと4人組を見てみると皆、覇気がありません。食事も残しています。ふふふ。昨日、一昨日と騒ぎすぎて体調が悪くなったのだな! しめしめ。彼らとは対照的に元気な私たちです。
この2泊3日のツアーを終え、ウユニの町に滞在して数日たったときに、ハチミツビールを飲んだのですが、半分飲んだあたりで気持ち悪くなり、次の日も気持ち悪さが治りませんでした。このときに思ったのですが、彼らははしゃぎすぎて体調が悪くなったのではなく、ビールの飲みすぎて体調が悪くなったのだと。
高山病にはかからなかったものの、やはり標高は3000メートル越え。ビールなどのアルコールを摂取すると、体調に支障を来すようです。お酒の強さによっぽど自信がある人か、体調が悪くなってもお酒を飲みたいんだ! という人以外は、アルコールは控えたほうが吉だと思いました。
負の遺産(?)を見て、ツアー終了
昼食を食べたあとは、線路の周辺に捨てられてそのままにされた列車たちを見に行きました。結構な量の列車に驚きました。
路線では結婚式(?)の写真を撮っていて、こんなところで撮るなんておしゃれですね!
時代の産物の列車たちを見終えたあとは、ウユニの町に行き、2泊3日のツアーがすべて終了しました。2泊3日は、長かったようで、短かった気がします。このツアーでなければ見ることが難しいたくさんの観光スポットを巡れたので、参加してとてもよかったです。
そこまで過酷なツアーでもないので、チリ・サンペドロ・デ・アタカマからボリビア・ウユニに移動する際は、このツアーを選択肢の一つとして考えるのもいいのかな、と。私たちは標高2000メートル越えのアタカマに9日間滞在したので、高所に慣れ、高山病にならなかったのかもしれません。高山病が怖い人はアタカマに数日滞在してから移動するといいかもしれません。